常駐型コンサルタントのリアルな働き方とは?新卒9年目メンバーにインタビュー
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「常駐勤務って大変そう…」 

そんな不安を抱える人も少なくありません。
地方に何ヶ月も住む?毎週ホテル暮らし?知らない土地で馴染めるのか? 

──そう感じるのも無理はないかもしれません 

今回お話を聞いたのは、エスネットワークスに新卒で入社し、現在9年目を迎えるMさん。
コンサルタントとして常駐勤務を数多く経験してきた中で、「実際の働き方」や「楽しみ方」、そして「不安をどう乗り越えたか」を聞きました。




2017年新卒入社 M.S
入社後、首都圏内外含む多数の常駐勤務を、アソシエイト~マネージャーのそれぞれの機能を担いながら経験。趣味は郷土料理を食べること。



「会議室にこもらない働き方」に惹かれて 

──入社前、常駐勤務に不安はありませんでしたか? 

入社前から「常駐でお客様のそばで働ける」という点にはむしろ魅力を感じていました。ただ、常駐といっても実態は会社ごとに異なることはわかっていたので、選考の過程できちんと確認していましたね。

というのも、他のコンサルファームでは“常駐”といいつつ、実際は週に数回打ち合わせのために訪問するだけで、社内で作業するケースもあると聞いていたからです。 

 でも、エスネットワークスの常駐は本当に違いました。お客様と同じフロアで、同じ並びの席に座り、日々の業務に一緒に取り組む。まるでその会社の一員のように、現場の空気感やリアルな課題を共有するという働き方です。そうした点に魅力を感じて、私は入社を決めました。

──実際に常駐勤務をしてみて、どんなことを感じましたか? 

 実際に現場に入ってみると、その“リアルさ”は想像以上でした。たとえば、お客様の会議に同席するだけでなく、現場で起きている出来事に日々触れることで、表面的な情報では見えてこない本質的な課題や意思決定の背景に自然と気づけるようになります。

ただ指示を受けて動くのではなく、現場の一員として“経営の流れ”に加わっている感覚。それは、社内で働くだけではなかなか得られない経験だと感じています。

常駐勤務のリアル 

── 実際に常駐の働き方としてはどんな形になるのでしょうか。 

地方常駐の場合は、基本的に月曜の夜から金曜の朝まではホテル生活になります。いわゆる“平日は出張生活”のような形ですね。長期案件では6~9ヶ月ほど現地に滞在しますが、私の最長は1年4ヶ月、最短だと3~4ヶ月のプロジェクトもありました。 

宿泊は基本ビジネスホテルですが、長期だとマンスリーマンションを借りることもあります。家具家電付きなので快適ですし、自炊できるのもありがたいですね。洗濯機があるのは特に便利です(笑)。

また、滞在先はクライアントの会社の近くになるので、通勤時間が短くなる分、仕事終わりの時間も有効活用できます。 

ホテルや滞在先は、会社から一定の予算が与えられていて、その範囲内で自分で選べます。強制的に「このホテルに泊まって」と言われたことはありません。 


── 移動やスケジュールの自由度はどうですか? 

移動手段も基本的には自由です。新幹線でも飛行機でも、コストと業務に支障がなければ好きな手段を選べます。私は移動時間に読書したり、資料を整理したりすることが多いですね。自分だけの“集中タイム”として使えています。 

勤務時間も当社の規則に準ずる(フレックスタイム制)ため、お客様先の朝会などに合わせて調整することはありますが、「毎日9時から必ず」というような縛りはありません。

たとえば、平日に東京でプライベートの予定がある場合でも、PM(プロジェクトマネージャー)に相談すればスケジュールを調整できることも。そういった柔軟な働き方ができるのも、常駐勤務の魅力のひとつです。

── 自由度が高いですね!常駐先での楽しみってありましたか?

ありますよ!週末に観光などもしましたが、私はご当地グルメが一番の楽しみです。プロジェクトメンバーと一緒にご飯に行ったり、お客様におすすめの地元の店を教えてもらったり。

ご当地グルメのほかにも、地元民であるお客様からその土地のことを色々と教えていただけるので、旅行で訪れる以上に深く知れる面白さがありました。 

おすすめの観光スポットも教えていただけたので、友人や家族が常駐先に遊びに来てくれた際に一緒に巡ったこともあります(笑)。 

常駐勤務だからこそ得られる視点と成長 

――常駐だからこそ得られる学びやスキル、人脈などはありましたか? 

現場に入り込んで業務を支援することで、単なる理論ではない“生きた経営”を体感できます。数字で見る経営、会議で語られる戦略、それらを現場でどう実装していくかを、肌で感じながら支援できるのが常駐勤務の面白さです。

企業の意思決定のスピード感、現場のオペレーション、スタッフ一人ひとりの声。そうしたすべての情報に日々触れられることで、コンサルタントとしての感度が一気に上がっていきます。 

もちろん、最初は緊張しましたし、お客様先で働くことに対して不安がゼロだったわけではありません。でも、真摯に顧客課題に向き合い、現場で信頼を得て、提案が形になり、改善が生まれるのを目の当たりにすると、これほどやりがいのある仕事はないと実感しました。 

――常駐先で意識していることはありますか? 

私は常駐ごとに“裏テーマ”を自分で決めています。

「この業界特有の財務の知識を深掘る」とか「現場を観察して改善点を見つける」とか。与えられた業務をこなすだけでなく、「この現場でしか学べないことって何だろう?」「このビジネスにおける肝はどこだろう?」と、顧客から得られるもの、顧客に提供できる価値を業務スコープ以外でも考えるようにしています。 

たとえば飲食業のお客様先では、実際の店舗運営を観察し、業務フローの中に非効率な動きがあることに気づきました。そこから「この工程を省略できるのでは?」といった提案を行い、業務改善につなげることができました。現場を知っているからこそできる提案が、しっかりと形になる。その瞬間はとても嬉しいですし、大きなやりがいを感じます。 

また、常駐先ごとにカルチャーや雰囲気が異なるのも面白いところです。スピード感重視の会社もあれば、丁寧に合意形成を進めていく文化の会社もあります。そうした違いを肌で感じることで、「自分はどんなチームや企業文化が合うのか」といった自己理解も深まっていきました。 

自分次第で広がるキャリア 

――幅広い業界の企業をクライアントに持つエスネットワークスですが、配属を希望する業界やキャリアの方向性は反映されやすいですか? 

はい、日頃から「こういう業界に挑戦したい」とか「将来こうなりたい」と発信していれば、汲み取ってもらえます。たとえば、「外食業界でやってみたい」と話していた先輩が、実際に長期にわたってその業界の案件に関わっている例もあります。 

上司との定期面談だけでなく、普段の何気ない会話の中でもそういった希望を伝えられる環境があるのは、エスネットワークスならではだと思います。形式的なやり取りだけでなく、人対人としてしっかり向き合ってくれる。それがありがたいですね。 

――最後に、常駐勤務に不安を感じている方にメッセージをお願いします。 

常駐勤務に対して「大変そう」「孤独そう」という印象を持つ方もいるかもしれません。でも、それ以上に得られるものの大きさがあります。自分の知らない業界に飛び込むことで視野が広がり、現場の課題に直接触れることで洞察力が磨かれ、そして何より、自分の提案で変化を起こせる喜びがある。

また、初めての場所では当然に新たな出会いがあります。何年もたった今でも、その土地に行く際には連絡をし、当時の思い出に触れながら一緒に食事を楽しむ旧友の様な存在に恵まれることもあります。

つまり、一見「大変そう」「孤独そう」も過ぎてみれば、人生を豊かにする経験と出会いがあったと思っています。  

エスネットワークスの常駐勤務は、ただ派遣されるのではなく、「一緒に経営を変えていくパートナー」として信頼される仕事です。不安もあるかもしれませんが、成長意欲がある方にとっては、これ以上に濃い経験はなかなかありません。

ぜひ一歩、踏み出してみてほしいです。 

※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。)


▼この記事を書いた人


広報担当 平山
出版社での編集記者を経て、2024年にエスネットワークスに入社。
千葉県生まれ千葉県育ち。社内部活動はサウナ部に所属。